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2006年 10月 13日

罪と罰@紀伊國屋ホール

10/8(日)と10/9(月)の2日間、小山力也さん主演の劇団俳優座公演『罪と罰』(新宿・紀伊國屋ホール)を観てきました。

罪と罰@紀伊國屋ホール_b0036764_1450135.jpg


ロビーはたくさんのお花で華やいだ雰囲気。
「小山力也さんファンページ」の皆さんでお送りしたお花が真ん中に飾られていてとても素敵でした。スタイリッシュで独創的なアレンジが目立ってました!
両日とも客席は満員の盛況です。

小山力也さんは主人公のラスコーリニコフ役。
ラスコーリニコフは自分をナポレオンのような非凡な人間だと思い込み、「強欲非道な」金貸しの老婆殺しを実行。しかし、老婆だけでなく、偶然その場を目撃した老婆の妹までも殺害してしまい苦悩する。

小山さんは12kgの減量で役作りされたそうですが、苦悩するラスコーリニコフをものの見事に演じておられました。演技の一挙手一投足に圧倒され心奪われました。若い学生の役でしたが、全然違和感なかったですね。声が良いのはもちろんのこと、メリハリの効いた動きもとてもよかったです。(ダンスのシーン(白鳥の湖)はお気に入りです)

舞台装置はシンプルで抽象的でしたが美しい印象のもので、段差などをうまく使われていて感心しました。

私は今回のお芝居までにドストエフスキーの原作を予習する気力はなく、粗筋と主なキャラクター、それから大昔に読んだ大島弓子さんのマンガ『ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ -罪と罰より-』の記憶のみで今回の舞台に望んだので、いくつかわからない点があったんですが(スヴィドリガイロフがなぜ自殺したのか、とか、どうしてペンキ屋が虚偽の自白をしたか、など)、いつか原作を読んで補完できる日が来るのでしょうか。スヴィドリガイロフのキャラクターは、今回の武正忠明さんの演技もあいまって好きでした。

小山さんは千秋楽まで、すばらしいラスコーリニコフを演じ続けられると思いますが、毎回心身共に非常なエネルギーを注ぎ込んでおられるので、どうかお身体にはくれぐれも気をつけていただきたいです。お芝居の合間にも、お仕事が入っていたようだし、お芝居が終わってからも忙しい日々が続くんでしょうね。

今回お会いできたリリーさんarimaさん、りぶるさん(お会いした順)、
いろいろお喋りできてとっても楽しかったです。
ありがとうございました!

by kiyo_mi | 2006-10-13 14:53 | 演劇


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